ご冗談でしょう、むとうさん

自称「この世界ってどうなってるのかな学」をやってるひとが書いてるブログ。一応ベースは経済系。書評チックなものからただの雑感まで、本の話題を中心につれづれなるままに書き散らす予定。最近は思考メモが中心。「記事は全て個人の見解」らしいです。

【メモ】『経済学は何をすべきか』(かきかけ)

【割と書評】にするほど書評になってないので、あくまでメモ。

 

1章は岩井克人センセによる、「ここがヘンだよ新古典派」的な何か。

貨幣の投機的な性質を重視すると、不均衡動学が必要になってくるというのがまぁ大体の論旨。所謂「合成の誤謬」がミクロ的基礎付けの「しっかりした」マクロ経済学では捨象されちゃってるってことなんじゃないかなというのがわたしの持論なんだけど、だいたいそんな感じだった。笑。

 

気になった点は2つかなー。1つは「企業活動そのものが基本的に投機」「クレジットが発達したことにより消費も投機になった」という記述。えー、じゃあ投機じゃないものって何なのー?経済活動って消費と生産と投資(その裏が貯蓄)からなると思うんだけど、経済活動は全部投機なのかな?そうだとすると、貨幣は別に他の経済活動と区別する必要がなくなってくる。あるいは、投機以外のものが貨幣を貨幣たらしめていることになるんだけども…

ついでに投機とは「買う人が自分自身で使うことを目的にして買うのではなく、将来他人に高く売ることを目的にして、現在安くモノを買うという行為」らしいのだけれど、そんなことをしている企業ってものっすごいコアなヘッジファンドくらいなんじゃないかなぁ?企業活動の本質は付加価値の付与にあるわけで、「現在安くモノを買うという行為」は手段じゃないかなぁと。*1

 

(以下そのうち加筆)

*1:クレジットが発達したことにより消費も投機になった、に至ってはもはや意味不明